夏休みも終わり、みんなの元気な声がおひさまえんに響きわたり、またいつもの日常が戻ってきました。子どもたち一人一人がお家の方と楽しい時間を過ごせたこと、そして元気なこと本当に嬉しい気持ちです。さあ、私たちスタッフも頭を空っぽにして目の前の子どもの声に耳を澄ませましょう。

先日9月1日の日曜日に行われた講演会の中で、フリースペースたまりば理事長の西野博之さんが話してあった言葉です。

「こどもの『自信』を奪う大人の『不安』」

正しくありなさいという大人の言葉は子どもの心に辛い感情を生み出します。そしてその辛い感情は怒りとなり、怒りが蓄積していじめや暴力として現れます。大人の不安が子どもから生きる力を奪ってしまっています。子どもは自分のことを「ダメだ」「馬鹿だ」「どうせ自分には出来ない」と、自己否定を募らせ苦しくなっていきます。その一方でやたらと他者からの評価を得ようとエネルギーを使い切って疲れてしまう子どももいます。でも子どもはどうしてそう思ってしまうのか自分ではわかりません。子どもは「困った子」ではなく「困っている子」なのです。

私達大人は、子どもと向き合う前にまず①自分の「怒り」をコントロールすることが大切です。そして、②「自分のものさし」を疑いましょう。③これは、自分の問題?相手(子ども)の問題?かを整理します。④「境界線」の混乱に気づきましょう。

子どもを変えようとするのではなく周りの私たち大人がこの子と楽しく一緒に過ごせるスキルを身につけることです。子どもが安心して弱さをさらけ出せる環境を作り、表に出ない心の声に気づき子どもの気持ちを言葉にして寄り添い、信じること。子どもの存在を愛おしく思うこと。

ただただ、心配しないで可愛がり信頼していれば子どもはのびのびと育つのにと西野先生の話を聞いて母親講座が浮かびました。

懇談会
9月の許斐より子先生の懇談会は、9月5日(木)です。場所は宮司の公民館です。時間は、13時30分から15時までです。 是非皆さん参加してください。