お天気が良く、気持ちよく過ごせる日が続いています。みんな、今まで以上に外遊びを楽しんでいます。砂場に大きな穴を掘って、アクアプレイに水を流しながら、アクアプレイの栓を抜いて下から水が砂場に流れるように設置して、温泉を作ったり。トランポリンのジムにマットを敷いたり、ゴザを被せて屋根を作ったり。スイングでぐるぐる回転したり、トランポリンで追いかけっこしたり、しゃぽんだまをしたり、木登りしたり‥
みんな元気に思い思いの遊びを満喫しています。

これから深い秋の到来、おひさまえんの生き物たちの冬の迎え方も考えなければなりません。クサガメのチャコちゃんはもう年なのか動きが鈍く今年は冬眠するのは難しいように思います。ヒキガエルのロッタやニホントカゲのトットは上手く冬眠できるでしょうか。みんなで相談しながら決めたいと思います。サツマイモ畑のお芋もみんなで掘りたいです。掘ったお芋はどうやって食べようか、こんなことを考えるのも秋の楽しみですね。

◇懇談会
11月の許斐先生の懇談会は、11月9日(木)の13時30分から宮司公民館で行われます。
当日保育日でない方も、お子さまをお預かりできますので是非参加してください。なお、『おひさま懇談会へようこそ』をご持参ください。

◇宗像警察署の方による交通安全教室があります。
11月8日(水)の10時より、宗像警察署の方による交通安全教室があります。
道路の歩き方、横断歩道の渡り方、 車からの身の守り方など、大切なことを教えて頂きます。お家でも、一緒にお散歩しながら、また園への登園時降園時にお話しくださると嬉しいです。

◇遠足について
4歳児以上のお友達とスタッフ4人で海の中道海浜公園の動物の森へ行きます。11月15日(水)を予定しています。(雨天順延の場合は、11月17日(金)、11月20日(月)が予備日です。)自分でリュックを背負ってバスと電車に乗り継いで行きます。詳しくはお手紙を配布します。お出かけにかかる費用は別途徴収させていただきます。
園で過ごす小さいお友達も楽しく安心して過ごせるように、手厚いスタッフを配置しています。

◇おひさま保健だより
季節の変わり目で、熱が出たり咳や鼻水が出る子が少し増えています。
これから、インフルエンザや嘔吐下痢なども流行りだすと思います。
園でも行っている、いろいろな除菌対策などを後日わかりやすくお手紙にして配布します。是非良く読まれて、役立ててください。

◇今後の行事
11月8日(水)  交通安全教室
11月9日(水)  懇談会
12月25日(月) 大掃除
12月26日(火)~1月4日(木)まで 冬休み
1月5日(金)  始園日
3月21日(木)  大掃除
3月22日(金)  13時降園
3月25日(月)  第15回卒園式
3月26日(火)~4月4日(木)まで 春休み

◇お読みください。
―途中をたいせつにしようー
教育は結果よりもそこに至る途中のプロセスをたいせつにします。子ども自身に納得されて身につくこと、次に向かう積極的な意欲を生むこと、より広い世界に関心をひろげることは、プロセスの中で養われます。子どもは思うようにゆかないとき、試行錯誤しながら自分で試します。大人は、狭い視野のなかで子どものすることの善悪を急いできめてしまってはなりません。子どもが自分で発見し、修正し、つくり出してゆく途中を時間をかけて、一緒に工夫しながらかかわってゆくことが、プロセスを熟成させます。小さい子どもや、ことばを話さない子どもの場合には殊に、身体で自分の考えを示しますから、私共は子どものする小さなことの価値を見落とさないように気をつけなければなりません。数日前のことです。ひとりの子どもが私の手をひいて庭に行きました。その子は砂場の片隅で手の中の白砂を落として、ちいさな砂山を作りました。私にみてもらいたいようでした。私は少しおおげさに誉めて、大きなバケツをもって来ました。その子はその大きなバケツに縁までいっぱいに砂をみたしてからバケツをひっくり返して、大きなケーキを作りました。バケツの縁にまで砂を満たすのは自分の力を一杯に出して何かをしようという意欲のあらわれでしょう。最初はおずおずと、それを大人にしっかりとみてもらった、その自信と連帯感が次には大きな形を作ろうという意欲を支えたのでしょう。この子はそのケーキを足で踏んで壊して、また同じことを繰り返しました。ひとつだけではまだ何かが気に入らなかったのでしょう。この子がこの先どのように展開するのかはまだ分かりません。けれどもこういう小さなことが積み重なって行くのを、私はこの学校で長年の間にいろいろの子どもに見てきました。できるようになったところだけを見たときには、そこに至る途中の小さなことは忘れてしまっていますが、何年にもわたる目立たない日々の小さなことに教育の鍵があります。そしてそれはいつも進行中です。
 先日、一人の卒業生とある美術館で会いました。その子は走って入って来て、皆に笑顔であいさつし、その場に明るい花を添えました。この子が小さい頃に一寸でも歩かせようと試みると、怒って自分の足を叩いていたことを私は思い出しました。歩くという結果だけを求めるのではなく、日々の生活の中で小さな意欲と喜びを育ててゆくときに、他のことも添えて成長の花が開くのを見たように思いました。人ひとりひとり、みんな持ち味が違いますから、どのように花開くかは予想できません。いつまでも思ったような成果が得られないと言って焦ることなく、どの子どもも例外なく、その子の人生があることを信じて、日々小さなことを一緒に生きてゆきましょう。                   (2001年7月)

『愛育の庭から』子どもと歩み学ぶ日々  津守真著 P53~p54