3月25日に行われた卒園式はお天気が心配されましたが、なんとか雨も降らずに無事に式を終えることが出来ました。当日の朝は、おひさまえんの卒園生であるしょうた兄ちゃんがみんなを迎えてくれました。しょうた兄ちゃんは神奈川の大学に通っていて、春休み中の帰省中でした。4月から4年生で、すでに就活が始まり、卒園式の日も11時からオンラインで説明会がある中参加してくれました。本当にありがとうございました!
卒園式はどの子もとても立派でした。大きな声で大好きな歌を歌い、温かな空気に包まれた卒園式でした。みんなが卒園生の門出をお祝いしてくれとても嬉しかったです。
 そして、おひさまえんは23年目の春を迎えることが出来ました。おひさまえんで出会ったお母さん、お父さん、そして可愛い子どもたちとの出会いに感謝します。
 今年度も毎日子どもたちと過ごしながら、目の前の子どもたちをしっかりと受け止め、心からたくさん可愛がりたいと思っています。ここで過ごしながら、子どもたちひとりひとりが、「私という特別な人が、私しか生きられない人生を特別に生きている。」と自信をもって堂々と過ごしてほしいと思います。お母さん達ともたくさんお話ししたいです。遠慮しないで声をかけてくださいね。お母さんたちの日々の子育ては、何よりも素晴らしく貴い事業だということを忘れないで、少しでも楽しいものとなるよう私達も頑張ります。
 おひさまだよりの最後に、4月からご家庭で園で過ごしていく中で、心に留めて頂きたい本の一部を載せております。どうぞお読みください。

◇書類をお渡ししています
登園許可証と『避難対策保存版』をお渡ししています。よく読まれて、わかりやすいところに保管しておいてください。

◇懇談会の予定
4月の許斐先生の懇談会は、4月11日(木)の13時30分から新しい宮司自治公民館(今までの宮司公民館の隣に建てられました)で行われます。
今年度最初の懇談会です。当日保育日でない方も、お子さまをお預かりできますので是非参加してください。なお、『おひさま懇談会へようこそ』をご持参ください。

◇春の健康診断のお知らせ
おひさまえんでは年に2回(春と秋)の健康診断と年1回の歯科健診を行っています。内科健診は提携医療機関であるまつなが小児科の松永先生に、歯科健診は阿部歯科医院の阿部先生に診ていただいています。
今年の春の内科健診は4月25日(木)の10時を予定しています。今年も松永先生がおひさまえんに来てくださいます。詳細は別紙でお知らせいたします。

◇持ってきてください
①春休みに入る前にお渡しした書類を持ってきてください。4月12日(金)締め切り
・児童票(押印を忘れずにお願いします)
・予防接種歴票(令和5年10月以降に受けた予防接種を記載してください)
・健康調査票

②おひさまだよりと一緒にお渡しした書類の提出も忘れずにお願いします。
・定期健診(内科・歯科)の歯科健診について

③春休み前に持って帰ったうがい用のコップ・帽子・お布団(必要な人のみ)をもってきてください。

④お子さんに必要と思われる方は(保湿クリーム・日焼け止め・虫よけスプレーなど)持ってきてください。持ってきたものは必ずはっきりと記名して保育者に直接手渡してください。また、お医者さんに処方された塗り薬は「与薬紙」に記入してください。

⑤気温が上がりそうな日のお弁当には保冷剤を入れて持ってきてください。

⑥子どもたちの日々の様子を配信しています動画の「てのりの」の新しいコードをお渡ししています。今迄のコードでは見ることが出来ませんので宜しくお願いします。

⑦連絡帳をお家に持っている方は、持ってきてください。

◇第15回卒園生からの贈り物
7人の卒園生からの贈り物は、おひさまえんの看板の費用にあてさせていただきました。ありがとうございます。おひさまえんの門に掲げている看板です。大切に使わせて頂きます。

◇許斐先生からの贈り物
いつも懇談会でお話しをしてくださる許斐先生も卒園式に来てくださいました。許斐先生からはお祝いを頂きました。ありがとうございます。子どもたちのために使わせていただきます。

◇新しいお友達
・ゆうまくん 3歳 月曜、水曜 15時まで通園します。
・はるとくん 3歳・ゆずきちゃん 1歳
毎日通園します。どうぞよろしくお願いします。

◇こどものとも社からカタログ配布しています
月刊だけでなくても、欲しい絵本だけでも頼むことができます。是非ご利用ください。

◇今年度から出席カードを準備しました。
年少さん、年中さん、年長さんに今年度から出席カードを準備しました。毎朝、当園したら朝の準備をして出席カードにシールを貼ります。とても素敵な出席カードとシールですので、みんなの楽しみとなればいいなと思います。忘れずに毎日持たせてください。

◇『自我のめばえ』 津守 真  序章より抜粋
 子どもの生活も保育も一日の中で行われる。充実した一日がなくして、子どもの発達もない。ことに子どもにおいては、大人の場合よりもいっそう、一日が生活の単位である。子どもは、一日のどこかで、十分に自己を発揮して遊ぶ体験を必要としている。それが子どもの発達の具体的な栄養素である。それが得られないままで一日が過ぎたときには、子どもはきげんがわるく不満足である。大人の場合には、ひとつの仕事が成就するのに長期間を要し、その間はひとつの目的に向かって緊張が持続される。大人にとっては、一日は、長期の目標をもった活動の一部分にすぎないことがある。幼児にとっては、諸活動は、一日の中で完結する。それが積み重なって進んでゆくのが幼児期である。

 一日の中で、子どもは、さまざまの物、人、できごとに出会う。そのひとつひとつが、子どもにとっては、新たなできごとであり、子どもはそれを乗り越えねばならない。大人は、子どもが困惑したときの助け手であり、独力で試みるときの励まし手である。それをくり返す中で、ちょうどその時にかなった、自己の可能性を実現する機会にゆきあたる。幼児においては、それは小さなことであるけれども、自信を増し、自己の真の願望に一歩近づく体験である。

 幼児が、一日の生活の中で自己実現できるように、保育者は身体を労し、神経をつかい、精神をはたらかせる。これは、あたりまえの日常生活の中で行われる小さな行為の連続である。どのようなことを、どこでしているのかと問われても、ことばで述べることがむつかしい。保育者はその場で事態を見てとって、一瞬の間に判断し、考える間もなく、身体が動いて行為する。子どもは、訴え、泣き、よろこび、笑い、とり合い、大人はその間にあって、悩まされつつ、共にたのしむ。これは、文字通り、とるに足らぬ実生活そのものである。あらためて見直し、考えるに価せぬことではないかとすら思える。しかし、子どもと大人との間のこのささいな生活の連続がなかったならば、子どもの自己実現はなく、子どもの発達もない。