おひさまえんの園庭には、9月から新しい仲間が増えています。すでに子どもたちから聞いている保護者の方も、動画で見られた保護者の方もおられると思います。4匹の動物たち(アフリカゾウ・ホワイトタイガー・ジャガー・しまうま)で、存在感のあるサイズです。

この動物たちとの出会いは、私が8月の終わりに佐賀で受講した講演会とワークショップでした。今年の2月から2度目の講演会で、お茶の水女子大学こども園の初代園長先生 宮里暁美先生とこども園の伊藤幸子先生を招いて、佐賀県を中心としてたくさんの保育園、幼稚園、こども園の方々との交流勉強会でした。宮里先生は初めに、イタリアのレッジョ・エミリアに行かれた話を画像と共にお話しくださいました。北イタリアの都市レッジョ・エミリア市発祥の乳幼児の教育方法で『レッジョエミリアアプローチ』を取り入れたレッジョ・エミリアの保育園や『レミダ』というリサイクルセンターについてお話しを聞きました。その中で、まず一枚の画像が私の心をひきつけました。子どもが帰った園庭にいろいろな大きさの木切れが道のようにならべてあり、その周りには大きな木があり、小枝が置かれ、木のテーブルがあり、自然豊かな環境の中あちらこちらにポツポツと動物のフィギアが置いてありました。道を渡っている動物もいれば、木の下で休んでいる動物もいました。おひさまえんの子どもたちは外で本当によく遊ぶけれども、こんな動物たちがいたらどんな風に遊ぶのだろう。考えだしたら止まらなくなり、その日の夕方帰宅して大急ぎで探し周りました。何とか買えそうな動物たちを見つけて、誰もいない園庭にこっそりと置いておきました。

始めは、1人で2頭も抱え込む人がいたり、ずっとこれがいいと同じ動物ばかりを独り占めしたり、想定内のちょっとしたトラブルは起きましたが、どんな風に子どもたちがこの動物たちを自分たちの仲間にしていくのか、興味津々で、はやる気持ちを押さえつつ、静かにくすぐったい気持ちで見ていました。落ち着くまではそう時間はかからなかったように思います。いつものように道を作り、車が走る中、水の入った池が出来、動物たちが近づいてきて‥そのうち泥水に埋められたり、またすぐに水道で洗われたり、水たまりの中に抱っこして一緒に入ったり、午前中ずっと遊んだ人が手放した午後にゆっくり遊ぶ人がいたり、そんな中動物を抱きかかえてバタバタと外と部屋を行き来している人?あれっ?何してるのかな?よーくみると、水道で綺麗にそれは綺麗に洗って、自分のタオルでよーく拭いてカバンに詰め込んで(かなり大きいのでなかなか難しい)、私たちと目が合うと一言「明日持ってくるから。」「わかったわかった。持って帰っていいよ。でも、まだ遊ぶ時間あるからそれまで使わせてね。」と言うと納得。結局、持って帰るのを忘れてしまいましたけど‥

それから、先生のお話しの中にあった「レミダ」リサイクルセンターの話。
レッジョエミリアの保育園には、いろとりどりの豊富な素材があり、自然素材・ブラスチック製品・メカニカルな素材・布・糸・これは何だろうというような物などなど、子どもたちの造形表現を支えていました。まさにレッジョエミリアアプローチを支える重要なファクターとしての「レミダ」はすべて企業から出る廃材で、環境配慮のリサイクルの意味だけではなく、身近にあるものを違う視点から見る機会を与えるということや、どんなものも価値のないものはないという意味合いから、一人一人の子どもたちはみんな価値があるという意味などが込められているそうです。レミダは公立の非営利団体のリサイクルセンターであり、ここに集められた素材は市立園に配布され、子どもたちの創造的活動を支える機関として機能しています。また、学校、教育関係者であれば、年間パスを買うことで、必要に応じた量を自由に持ち帰り、表現活動に利用できるシステムになっているそうです。運営スタッフは、もともと幼稚園などで教師やアトリエリスタとして働いていた人たちで、どんな素材をどのように子どもたちに提供したら良いか知り尽くした専門家だそうです。市の清掃局とのタイアップにより廃棄された未使用の素材の中から造形表現に使えるような素材を選別していきます。このセンターは、リサイクル素材の可能性を最大限に追求していくことを目的とした、文化的なプロジェクトとして運営されているそうです。何よりも画像にくぎ付けになったのは、レミダ内の配置やディスプレイです。廃材とは思えない飾り方で見ているだけでワクワクするし、何を創ろうか、この素材は一体なんだろうという思いを馳せたりと時間がいくらあっても足りないくらいとても美しいものでした。そして、それが幼児教育のために使われているなんて、どれだけ子どもたちを大切に思っている国なのだろうと、羨ましくなりました。

おひさまえんの子どもたちの創造力はとても素晴らしいものがたくさんあります。研修に行っても、他の大きな園にも引けをとらない、というか他の園の方が驚かれるような作品がとてもたくさんあり、私は誇らしい気持ちになります。もちろんこのような作品が作れるのは、子ども主体の保育だからだという話にここでの勉強会も進んでいくのですが。(この話はまた次回にしますね。)

このようなレミダまでいかないけれど、子どもたちにもっといろいろな素材を提供したい、そして子どもたちが自分の思いを心のままに表現できるようにという思いとともに、素材を大事にする気持ちも育てていきたいと思います。今自分が創りたいものには何が必要なのか、例えば紙であればどれくらいの大きさがあればよいか、この素材に描くには何がいいか、クレヨン、絵の具、鉛筆、水性ペン、油性ペンなどなど、これとこれを貼り付けるためには何がいいか、セロテープ、ガムテープ、のり、ボンドなどなど、子どもたちが作品を創造するときに自分で考えて選ぶことが出来るようになれば‥と思っています。

もっともっと毎日の保育をワクワク楽しいものになります様に!
お父さん、お母さんの感想も、お聞き出来たら嬉しいなあと思っています。

◇懇談会の予定
9月の許斐先生の懇談会は、9月25日(木)に宮司自治公民館で行われます。時間は、13時20分~14時50分です。よろしくお願いいたします。
なお、懇談会当日保育日でない方も、お子さまをお預かりできますので是非参加してください。『おひさま懇談会へようこそ』をご持参ください。

◇交通安全教室の開催
10月7日(火)10時から宗像警察署交通課の方による交通安全教室を行います。いろいろな工夫が盛りだくさんの楽しい交通安全教室です。楽しみにしていてください。

◇秋の健康診断及び予防接種について
10月15日(水曜日)に秋の健康診断があります。時間は13時から始まります。今回は、全員対象です。年長児さんは、就学時健康診断が行われますが、それとは別に園の健診は受けて頂きます。

保護者の皆さまには4月に予防接種の記録をご記入いただきましたが、この数ヶ月の間に予防接種を追加された方にはその旨追加記入して頂きたいと思っております。的野からお声掛けをさせて頂きますので、宜しくご協力お願いいたします。

◇今後の大きな行事
12月29日(月) 冬休み~1月5日まで
1月6日(火)  始園日
3月25日(水)  13時降園
3月26日(木)   第17回卒園式

◇素敵な仲間たち お母さん編
先月は素敵なお父さんたちの仲間をご紹介しました。今回はお母さん達をご紹介します。

皆さんもご存じの、子どもたちが大好きなYさん。みんなからは、なぜか「Y-!」と苗字で呼ばれています。Yさんのお子さんは、おひさまえんの卒園生で、もう21歳になられます。Yさんは、子育てをしながらいろいろなことを経験し感じ学びながら、今のおひさまえんの保育を助けてくださっています。そして、そんなYさんを支えてくれていたのは当時のおひさまえんのママ友でした。ママ友といっても、どこにでもいるママ友ではなく、皆さん許斐先生の母親講座を学びながら子育てをし、そして自分育てをし、そしておひさまえんで子どもたちを通わせながら私たちとたくさん話してたくさん笑ってたくさん泣いたママたちです。Yさんだけでなく、みんなそれぞれいろいろな時期があり、なかなか会えない時期もありましたが、それでも同じ方向を向いている人が傍にいてくれる、話を聴いてくれる、そんな人たちの繋がりがこのおひさまえんを通して出来ていくことが何と幸せなことか‥嬉しくて嬉しくて、みんなの元気な笑顔をみると抱きしめたくなります。可愛い子どもたち、そして可愛い自慢のママたちです。