小さい人も大きい人も思いきり身体を動かして楽しめる遊具を何かひとつでもおひさまえんに置くことが出来ればと以前からトランポリンのことを考えていました。
偶然、新聞で粕屋町のあしたばの会紹介記事の中にトランポリンを見つけたのです。電話でお話を聞くと私たちが考えていた以上にトランポリンは素敵なものでした。
そこで、感覚統合理論に基づく色々な遊具を考案、製作しているジェフ・ロビンスさん(前原市・あそぼう工房)を紹介していただき、トランポリンを持って来てもらいました。『アメリカではトランポリンは外で遊ぶもの、雨でも雪でも大丈夫。すべてのバネが協力し合うので円形が良い。このトランポリンは世界一です。』そんなお話を聞きました。
障害の有無、年齢にかかわらず、限られたスペースでも良質のトランポリンは他のどんな遊具よりも子どもに喜びと心のバランスをもたらします。世界最高級のトランポリン・メーカーはアメリカのJUMPKING,INC.です。今までの日本に見られたトランポリンと違ってJUMPKINGのトランポリンは円形でスチール製の強いバネを放射状に使用することで、非常に強く、活発な、均一のリバウンドを生み出します。JUMPKINGのトランポリンに数秒乗っただけでその違いはハッキリします。 ●リバウンドから運動感覚が脳に伝わり、筋力、協調運動、姿勢の調整、バランス反応、目覚めのコントロール、ボディーイメージ、集中力、自己有能感の発達を促進します。 ●トランポリンの中心に向かうエネルギーは、子どもが体の中心を意識できるように促すので子どもの情緒、行動の組織化につながります。 |
– ジェフ・ロビンスさんのあそぼう工房パンフレットより抜粋 – |
子どもにとっては楽しいというだけでとても嬉しいことですよね。けれどそれに加えて、人間が生きていくためにとても大切な様々な感覚(触覚、固有受容覚、前庭覚、視覚、聴覚など)が組織化され統合されていく、つまり私たちの活動一つ一つがスムーズに行われるための土台を形成していくということで、子どもの発達にとても大切なことを含んでいるということです。
私たちもまだ感覚統合理論については詳しくわかりませんが、少し本を読んでみるとやはり子どもが自らしたくて楽しくやっていることの大切さ、自らしたくて楽しくやっていること(砂遊びや水遊び、走ったりボールを投げたりけったり、高い所に登ったり、滑り台やブランコ、抱っこ等々子どものすることはどんなことでもすべて)には子どもにとってひとつひとつ深い意味のあることなのだと、くどいようですが子どもの内なる成長していく力の素晴らしさを、子どもが心ゆくまで遊ぶことの大切さを改めて認識しました。詳しく知りたい方は、本がありますのでご覧下さい。 (『みんなの感覚統合』(株)パシフィックサプライ、『感覚統合Q&A』協同医書出版)
子どもの遊び(行為)のひとつひとつに、そばに居る大人が肯定的なまなざしを向け一緒に楽しむことが出来れば、子どもは気持ちよくそれに没頭することが出来、しっかりと感覚統合していくことが出来るのでしょうね。母親講座の関り方が、どんな時にも大切なのだと納得して嬉しくなってしまいました。